こんにちは、猟師ブロガーのオッシーです。
今回は新米猟師の僕が現時点で思う猟に対する姿勢や、ジビエについて思うことを話していきます。
きっかけとしては、狩猟免許を取得し、現場でシカやイノシシが生きた状態から死に、そして口へ運ぶ肉へと変わる一連の流れを体験したことで、少しずつ価値観が広がっているように感じたからです。
その状態を書き留めておくことは、自分にとっても、この記事を読んでいるあなたにも有益だと思った。
言いたいことは大きく3つ。
- 人は身近なモノに対して麻痺する。いい意味でも、悪い意味でも。
- 命の尊さは人それぞれだが、シカやイノシシを殺し、食べることを可哀想という人とは仲良くなれる気がしない
- 人間としてではなく、生物としての幸せを全うしていきたいという思いはブレない
これらの内容について、しばしお時間をいただければと思います。
人は身近なモノに対して麻痺する。いい意味でも、悪い意味でも。
例えをあげるなら、
- クジラを食べるという風習が日本にはあるが、世界的にみて異例
- 東京の電車で感じた違和感(席の端に座りたがる)に慣れ、いつの間にか同じような行動をとる
前者は元からあった環境に対し、外部が意義を唱えて問題かもしれないと気づくパターンで、後者は作りあげられた環境に飛び込み、慣れ、麻痺してしまうパターンの2通り。
何が言いたいのかといいますと。
猟師=野蛮、怖いという負の要素を、プラスにすり替えていきたいんですよね。
そのプラスになった環境を広げ、人を巻き込み、いい意味で麻痺し、慣れてもらう。
…なんだか洗脳チックな書き方になってしまいましたが、僕らの脳ってそうゆうところあるじゃないですか。
具体的には、ジビエ=固そう、臭そう、高そうのイメージを崩していきたい。
身近にシカやイノシシのハンバーガー、レストランがどんどんできたら麻痺しそうじゃないですか。うん。
魚は天然物が好きなのに、肉は養殖物が好きっていうところも、なんだかなーって感じしますしね。
味の安定はしているんでしょうけど、ね。
命の尊さは人それぞれだが、シカやイノシシを殺し、食べることを可哀想という人とは仲良くなれる気がしない
極端な物言いになりましたが、ぶっちゃけ僕自身がシカやイノシシを殺す必要はないわけです。
猟師が減少傾向&鳥獣被害という問題が話題になっていますが、それは人間界からみたエゴ。
動物たちにとってはオオカミがいなくなった!山が増えたor減った!腹減ったから果物と野菜食べる〜
てな具合なわけです。
でも僕らだって生きているわけで。
生きるためにはモノを食べる必要があるわけで。
ベジタリアンの人もいるけど、食うでしょ、肉。
可哀想(´・ω・`)
と言ってる人の血肉、はたまた内臓には誰かが殺して精肉した何かが入って栄養源になっている。
その可哀想って、自分の中にいる豚や鶏や牛の命に対して軽視しているような失礼な態度だなーって。
じゃあ答えはなんなのか。
こんな押し問答を、どこかのブログで読んだ言葉を借りれば、
ちょうどいい
に落ち着く、です。
ベジタリアンの人は、そこがちょうどいいのだろうし。
シカやイノシシを殺し、食べることを可哀想という人はそこがちょうどいいのだろうし。
人それぞれに命に対する向き合い方があって、自分の”ちょうどいい”ところを探し、落ち着く。
そして僕は、あんまりその辺りを考えずに、
えー、可哀想ー(´・ω・`)
っていう人たちと一緒にいるのはちょうどよくない。
そうゆうことです。
人間としてではなく、生物としての幸せを全うしていきたいという思いはブレない
重めな記事もこのセクションで終わりです。
猟師という選択をする以前に、僕は人間として幸せになる以上に、生物として生きることを全うし、幸せになりたいと思っていた。
その行き先が猟師であるという話なんですけど。
今の世の中、どんなことが幸せでしょうか?
お金持ち?
平和な家庭?
異性にモテる?
いい会社に就職する?
うーん、、人間以外の生き物からみると、ほとんどチンケな価値しかないように見えて。
…平和な家庭ってのは肯定派で、そこがベースであってほしいという思いはあります。
ただその他のね、虚勢だったり見栄張りってのがほんと要らないなーと思ってて。
山に入って、そこに住んでる人の顔をみて。
やっぱり違うんですよね、都会に住んでる人とは。
より自然体でうははー!って感じ。
あぁ、人間が生物として生きるならこんなんだよ!って感覚。
生物として幸せに生きるってなんなのよって話ですが、
- 自然の中にいる
- 自然のヒエラルキーには属するが、支配されない
- 時間や季節と上手に付き合う
このあたりではないでしょうか。
自然の中にいるってだけで、幸せだと思うんですよ。
そして敵はいるけど支配されず、日照時間や季節と寄り添いながら生きる。
これができてる人間ってどれくらいいるのかなーって。
四角大輔さんしかパッと浮かばないけど。
ニュージーランドの湖畔で半自給自足の生活をしながら、活発に活動している人。
このあたりに身をおけるよう努めてきたし、これからも目指すところはそこだなーと再確認しているんですよ、といった内容で締めさせていただきます。
まとめ
オピニオンはこれくらいガツンといきたいところですね。
半年、一年後、その先の自分がこの記事をどう思うかも楽しみ。
それではまた!